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糖尿病性ケトアシドーシスの原因はケトン体でなく乳酸である。

糖尿病患者さんが、体調不良になりケトン体高値、アシドーシスの状態にあるとき、糖尿病性ケトアシドーシスと診断される。アシドーシスの原因はケトン体とされ、ケトン体は悪者にされ批判されることになる。

しかし実は、糖尿病性ケトアシドーシスの原因はケトン体でなく乳酸である。

細胞内がブドウ糖飢餓状態のとき、細胞はエネルギー獲得のためグリコーゲンのブドウ糖を解糖して乳酸が産生される。乳酸は乳酸イオンと水素イオンとなって存在する。水素イオンは酸なので、アルカリの重炭酸イオンで中和されるが、細胞内飢餓状態がいつまでも続くと、この乳酸の産生が止まらない。重炭酸イオンは枯渇し体液はアシドーシスに傾く。

乳酸イオンは、自由に細胞の細胞膜を通過しないので、血液中の乳酸は正常範囲。一方で、飢餓状態になると脂肪は分解され肝臓でケトン体が産生され、血液中にケトン体が増えていく。結果として血液中は乳酸正常、ケトン体高値、アシドーシスなので、糖尿病性ケトアシドーシスが完成することとなる。

そして、SGLT2阻害薬は、インスリンの基礎分泌があっても飢餓状態、低カロリー状態にあると、比較的簡単に糖尿病性ケトアシドーシスもしくは血糖正常な糖尿病性ケトアシドーシスがつくられる。
なぜなら、SGLT2阻害薬は、脂肪と筋肉細胞でのブドウ糖取り込みを阻害するため、筋肉細胞内はブドウ糖の飢餓状態が亢進。細胞内は乳酸産生が亢進するのである。

SGLT2阻害薬を内服するときは、基礎インスリン分泌だけでなく、飢餓状態や低栄養状態にないことを確認してから、使用する必要がある。

糖尿病性ケトアシドーシスの病態
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コメント

過体重の為減量を目指しています

MECのベース量についてなんですが体重が標準よりかなり重い場合もこれでよいのでしょうか?
体重が重いのでベース量は増えるのかなと単純に考えているんですが栄養が足りるのか心配です。
身長173センチ体重は140キロ前後です。膝が軋み減量をしたいです。昔カロリー制限を咀嚼法で行い体重を落としたので、咀嚼しながらならベース量は守れると思います。

コメントちゃんと送れていますでしょうか?

Re: 過体重の為減量を目指しています

> MECのベース量についてなんですが体重が標準よりかなり重い場合もこれでよいのでしょうか?
> 体重が重いのでベース量は増えるのかなと単純に考えているんですが栄養が足りるのか心配です。
> 身長173センチ体重は140キロ前後です。膝が軋み減量をしたいです。昔カロリー制限を咀嚼法で行い体重を落としたので、咀嚼しながらならベース量は守れると思います。


ベース量では足りないと思います。ベース量はカロリーで1600kcal程度。お腹を満たすまでMEC食を増やしていただいてよいと思います。動物性脂肪をしっかり摂ってくださいね。パン、麺、ご飯は食べたくなったら、一番最後に食べることがコツです。30回カムカムもすると、お腹いっぱいになってご飯入らなくなるでしょう。(^^)/

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福田世一

Author:福田世一
FC2ブログへようこそ!
これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。