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Thyroid Health depends on your Liver(甲状腺機能は、肝臓の健康状態にかかっている)

糖質を減らすと、肝臓でケトン体が作られます。しかし、そのケトン体を肝臓自身で利用することはできません。肝臓で利用できるメインのエネルギー源はブドウ糖(糖質)です

肝臓でうまく糖新生ができる人は問題ありません。糖新生がうまくいかない人は、糖質制限すると肝臓で甲状腺ホルモンT3が作れないので、強い全身倦怠感、無力感、皮膚の乾燥、発汗減少、便秘などの甲状腺低下症の症状が出ます。

甲状腺ホルモンT3が低下する低T3症候群は、省エネモードになったから良いのではなく、立派な甲状腺機能低下です。 低T3症候群は肝臓でクエン酸回路が低回転で回っているので、肝臓でのATP産生が少ないのです。

肝臓でクエン酸回路(TCA回路)を高回転で回すと、甲状腺機能低下に伴う症状は改善します。ATP産生が多くなるからです。
甲状腺機能は肝臓の健康状態に依存している(Thyroid Health depends on your Liver)のは、このためです。 糖質制限をしなくても肝臓が悪い肝硬変の患者は、同じように甲状腺ホルモンT3が低下し、甲状腺機能低下症の症状がでるのです。

肝臓のクエン酸回路(TCA回路)を高回転にするには、オキサロ酢酸を増やす必要があります。
なぜなら、オキサロ酢酸とアセチルCoAが反応してクエン酸回路が始まるからです。
このオキサロ酢酸の供給源は糖質です。この糖質として、最適なのが果糖です。とくに果糖を含んだ二糖類です。

果糖は体に悪いといわれますが、適量の果糖は肝臓のエネルギー源となり代謝を上げる素晴らしい糖質です。


果糖の入った二糖類は、具体的には、フルーツ、ハチミツ、グラニュー糖、砂糖です。

フルーツを摂ると1000以上あったケトン体が一瞬で消えます。つまり、果糖は肝臓でクエン酸回路(TCA回路)を効率よく回し、ATPを多く産生します。

清涼飲料水の果糖は異性化糖なので良質な糖質ではありません。パン、麺、ご飯はでんぷん質の炭水化物なので良質ではありません。
https://www.liverdoctor.com/thyroid-health-depends-on-your-liver/


甲状腺機能は肝臓の健康状態にかかっている
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コメント

No title

肉・卵・チーズだけでは駄目で、果物等も食べないといけないという事でしょうか?
完全MEC食で低血糖になっていなくても、外部から糖質を摂る必要があるのでしょうか?

k.k様

K.K様、コメントありがとうございます。
肝臓のエネルギーは糖です。その糖をタンパク質、脂質で増やすか、糖質で直接増やすのか、何をどうするかは個人の趣味趣向、病気等によって決まります。
タンパク質を増やしても、パフォーマンスが上がらない。そんな人のために、パフォーマンスをあげてMEC食を続けていける方法を提示しています。

No title

お返事ありがとうございます。
私自身はMEC食で持久力はかなりアップしたと感じています。
20km以上歩いても全く疲れを感じなくなりました。
しかしMEC食を始めた母は手足に力が全く入らなくなったと言っています。
空腹時血糖値は150mg/dlと、ちょっと高めです。
少し蜂蜜等を食べさせた方が良いのでしょうか。
カロリー不足にはなっていないと思います。
持病は、悪性リンパ腫、白内障などがあります。

K.K様

糖質を制限しすぎて、パフォーマンスさがるようなら、果糖の入った糖質を1日100g前後ぐらい摂っても良いと思います
みかんでいうと1日10個ぐらい、リンゴでいうと1日3個ぐらいでしょうか。

>みかんでいうと1日10個ぐらい、リンゴでいうと1日3個ぐらいでしょうか。

これにMEC食をプラスするんですか?クロレッツサイズでKK30で?
リアリティーに欠けるような気がします。
炭水化物は特によく噛むようにと、渡辺先生は指導しています。
1日もぐもぐしないと無理ですよね?でも、だらだらとインスリンも分泌します。

砂糖様

コメントありがとうございます。
MEC食は、いつでもどこでも誰もができることが大切です。MEC食は基本的に禁止にしている食物はありません。ルールは、肉、卵、チーズ中心の食事を優先して、ガム粒大にして30回噛む。そしてそのあとから、炭水化物を食べると、結果的に炭水化物の摂取量が少なくてすみます。そんな健康のために始めたMEC食で手足に力が入らなくなった、パフォーマンスが上がらない。MEC食外来していると特に女性に多い。
その理由の一つとして、肝臓での糖の利用がうまくいかないことがあります。
その糖をタンパク質、脂質で増やすのか、糖質で直接増やすのか、何をどうするかは個人の趣味趣向、病気等、医師の指導によって違います。
果物の提示は、どうやったら、パフォーマンスが上がるのか、解決方法の一つを示しています。

福田先生いつもブログありがとうございます。質問します。

私もmec食を実践、糖質は一日で20gくらいです。それ以上は太るのですが、もともと太りやすい体質です。フラフラしなければ少量でも良いのでしょうか?糖質を限りなく0にするのは肝臓に良くないのでしょうか?
また適正な糖質量の目安は江別先生の指導のように1日40gほどでしょうか?
それとも100g?

ちょっと混乱してきました。

糖新生で作られたブドウ糖は、肝臓で利用出来ないのでしょうか。
血糖値が高いという事は糖新生で十分ブドウ糖が生産されている、よって手足に力が入らないのは糖質不足ではなく別の原因だと思っていたのですが・・・
悪性リンパ腫の持病があるため糖質摂取にはかなり神経質になっています。

いずれにしてもfT3を調べれば分かる事ですね。
次回の血液検査で調べてもらおうと思います。
有難うございました。

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
FC2ブログへようこそ!
これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。