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低T3症候群に伴う症状は、鉄不足、副腎疲労ですか? 

糖質制限歴10年の患者さん
糖質制限開始し数年間は、過剰な糖質は控えながら、糖質は摂っていました。その後MEC食に変更。糖質摂取量がぐーんと減り推定1日20g未満(ほぼ糖質は摂っていない)になりました。
MEC食開始前 fT3 2.7、Tcho281  MEC食開始2年後 fT3 1.76、Tcho350
その後、人生最大の体重増加。このときのTcho503 T3 0.77 (T3の正常範囲0.76から1.77)
この間に体に起こった変調・・・低体温、体重増加、抜け毛、疼痛など・・・

MEC食開始3年後、→近医で副腎疲労と診断

他院で頸動脈エコーとABI(PWV)を施行し、頸動脈エコーは明らかな動脈硬化所見なし、ABIは年相応の血管の硬さ。
糖質制限10年間通して、フェリチンは平均25前後(鉄サプリは内服されている)。直近でフェリチン13.8

甲状腺ホルモンの低下に反比例してコレステロールが上がっていることで、栄養不足が原因ではありません。低栄養ならそもそもコレステロールが作れないのでコレステロール値は上がってきません。
低T3が生理現象または省エネモードだとしたら、低体温、体重増加、抜け毛、疼痛など・・・これらの症状は、鉄不足、副腎疲労ですか?? 

総合的に判断するなら、鉄不足、副腎疲労、低T3症候群といわれる症状、所見は甲状腺機能低下症と私なら診断します。

MEC食も含めて糖質制限というと、糖質はすべてダメという風潮になりがちですが、それは違います。糖質が必要な人もいることを知っていただいて、良質な糖質を摂ることは、甲状腺機能低下症の症状改善につながります。

この記事を読まれている人の中にも、甲状腺機能低下症の症状に当てはまる人がいるはずです。
甲状腺機能低下症の症状
低T3症候群の甲状腺ホルモンとコレステロールの関係

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コメント

糖質制限

興味があるブログだったので読ませていただきました。
甲状腺機能低下なのでチラーヂン75を飲んでます。先月に血液検査をしたら
T3とtshが低かったんです。
医師からは栄養不足と言われたのですが…
これは甲状腺機能低下なのでしょうか??

江部先生のブログについて

江部先生はLow T3 syndromeについての所見をブログにアップされておりますが、福田先生はどのように認識されておりますか?

私たち素人にもわかりやすくご説明いただけたら幸いです。

福田先生は鉄と糖分が足りないとこのようになるのか、ご説明いただきたく存じます。

フェリチン13.8は・・・

藤川 徳美先生によると
「フェリチン50以下の鉄不足になると、ミトコンドリアの電子伝達系の機能低下を来たし、ATP不足になる。」
との事ですが、フェリチン13.8は相当少ないのではないでしょうか?
また、MEC食を開始してフェリチンが半減したのは何故でしょうか?
肉をしっかり食べていれば普通上がると思うのですが。
MEC食を始めて体調不良になった原因として、フェリチンが半減した事は考えられないでしょうか。

Re: フェリチン13.8は・・・

フェリチンの低下は、消化管出血などさまざまな原因が考えられます。個別の対応が必要です。藤川先生の説は、この場で私が申し上げる立場にございません。

Re: 江部先生のブログについて

低T3症候群は糖質を制限した際の生理現象や省エネモードといわれますが、人によっては糖質を制限しすぎると、甲状腺機能低下症の症状がでるということです(これを問題にしています。体質的に糖新生がうまくいかない女性に多い)。肝臓の唯一のエネルギー源は糖質です。ケトン体は肝臓のエネルギー源になりません。糖質が極端に不足すると、糖質がないので肝臓の働きが下がり、甲状腺ホルモンT3が作られなくなります。甲状腺機能低下症と同じ症状が出ます。よって、適切な糖質を摂ることにより、その症状は改善します。鉄は関係ありません。

あゆ様

fT3が甲状腺ホルモンとしての働きをします。一般的には、fT3が低くなると甲状腺機能低下症の症状が出現しやすくなります。

Re: フェリチン13.8は・・・

> フェリチンの低下は、消化管出血などさまざまな原因が考えられます。

それは低T3症候群以前に、かなり問題ではないのでしょうか?

フェリチン25以下はアメリカでは治療対象とされるそうです。
フェリチン半減→体調不良という話を読むと、素人考えではフェリチン不足が影響しているように思えてしまうのですが、そうではないと断定される理由は何でしょうか?
また、低血糖になっていないのに(血糖値が書かれていないので勝手にそう推察します)糖質不足と判断される理由は何なのでしょうか?
低血糖になっていなくても糖質は取る必要があるのでしょうか?

福田先生の分かりやすくためになる解説をいつも楽しく読ませていただいておりますが、低T3症候群シリーズは分かりにくく理解に苦しんでおります。
もう少し補足して頂けると有難いです。

Re: フェリチン13.8は・・・

K.K様、コメントありがとうございます。
ブログを毎回、読んでいただきありがとうございます。
フェリチンは、一定量以上あったほうが良いのは、その通りです。
しかし体調不良が、フェリチンだけで決まるものではありません。
私は透析専門医として透析患者も診ています。
腎臓が障害されると、赤血球が作れません。
そのため、透析患者は外から鉄剤などを投与します。
鉄剤を投与し、赤血球(ヘモグロビン)が増えてくると透析患者は体感的に倦怠感は少なくなります。
しかし、フェリチン10→100と増えただけでは、倦怠感などがすぐに改善することはあまりありません。
血圧、甲状腺機能など、ほかの要素が多く絡んでいるのが原因です。

低糖質になっていないのに、糖質を摂る理由について
甲状腺ホルモンは肝臓の働きで活性化されます。
その肝臓の働きを一番高めてくれるのが砂糖です。
適量の砂糖は肝臓の働きを高めることにより、甲状腺ホルモンの働きが高まります。
甲状腺ホルモンが働くことによって、体温が上がり、消化管の機能は促進し、力が湧き、動作が機敏になります。
極端な糖質制限で、低血糖でないのに脱力感が強い場合、甲状腺ホルモンの働きが下がっていることを考えます。要するに甲状腺ホルモンがしっかり出てくれないと、エネルギーが作られず力がわいてきません。良質な糖質は肝臓のエネルギー源となり、甲状腺ホルモンの働きを良くします。

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。