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高ケトンを追い求めることは、体にとってストレス状態。「高ケトンが素晴らしい」なんて幻想である。

低T3症候群(fT3 2.2)の総コレステロールと総ケトン体の相関を示したグラフです。(コレステロールを下げる薬は飲んでいません)

ケトン体は高ければ高いほど、体に良いのでしょうか? 素晴らしいことでしょうか?

ケトン体を高くするには、糖質を極力減らさなければなりません。

患者は糖質を減らすほど、総コレステロールは高値、総ケトン体も高値になりました。

総コレステロールの上昇は、動脈硬化を示しているのではなく、体のストレス状態が亢進していることを示しています。

総コレステロールと総ケトン体はグラフから正の相関をしているのがわかります。総コレステロールは200以下と低すぎるのは問題ですが、では総コレステロールは高ければ高いほど良いのでしょうか? 

答えはNoです。

糖質を制限して総コレステロールが350以上の上昇は体が強いストレスを感じたためにコレステロールの産生を上げて、ストレス防御しているのです。総コレステロールが350を超えて、上がるなら、ケトン体の高値は体に良いものではないと考えなくてはいけません。危険信号と考えなくてはいけないのです。(総コレステロールの数値はもちろん個人差はあります。)

適切な糖質を摂って、総ケトン体を下げなくてはいけません。

患者は甲状腺機能低下症の症状だけでなく、糖尿病性ケトアシドーシスの症状もきたしました。

適切な糖質を摂取することにより、のどのつっかえ感、動悸、脱力感は改善しました。


先人の悪口を言いたいがために、せっせとブログに書いているわけではありません。
糖質制限の発展を願う一人として、糖質制限の安全運転を願っています。

糖質制限の指導者が、口をつぐんで何も言わない。そして患者は右往左往する。

「糖質は不要」と「ケトン体は素晴らしい」はセットで語られ、これが糖質制限問題の核心の一つです。

糖質制限またはMEC食で、患者の体調がよくなってくれることを願っているだけです。
そのために開設したMEC食外来です。先人の上げ足取りのために、MEC食外来をやる意味がありません。

低T3症候群の総コレステロールと総ケトン体の関係
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コメント

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No title

結局のところ糖質を少しは取った方がいいということですか?MEC食の量と取ろうと思うと、糖質を食べる隙間はないですし、糖質よりもタンパク脂質が大事だと思って食べてきました。糖質を意識するよりも、タンパク脂質をより多く取ることに専念した方がいいと思うのですが。。。
もしくは、ケトン体をより多くしないために?脂質重視よりタンパク重視にして糖新生を意識した方がいいということでしょうか?

No title

結局のところ糖質を少しは取った方がいいということですか?MEC食の量と取ろうと思うと、糖質を食べる隙間はないですし、糖質よりもタンパク脂質が大事だと思って食べてきました。糖質を意識するよりも、タンパク脂質をより多く取ることに専念した方がいいと思うのですが。。。
もしくは、ケトン体をより多くしないために?脂質重視よりタンパク重視にして糖新生を意識した方がいいということでしょうか?

MEC食初心者です。現在MEC食1ヶ月でMEC食の量に合わせて食事をしています。
現在主食は全く取っておらず、土日の昼間だけケーキやシュークリームをご褒美として1つ食べる以外は糖質は取っていません。
(※ただお肉の味付けやトンカツなども食べているのでその分の糖質はあると思います)
元々野菜や果物が嫌いだったこともあり、MECにしてからはほぼ野菜も食べておりません。
某ダイエット指導者ブログに「タンパク質の後にすぐ糖質を摂取し、糖質に先に代謝されると脂肪になる」と書かれていたので糖質の摂り方について不安があります。
糖質はどれだけ、どのタイミングでとったらいいのでしょうか?食後すぐにとっても大丈夫ですか?
取り入れ方を良ければ教えてください。

No title

女性、糖質制限5年目、バセドウ病投薬治療中、FT3のみ低値(2.0)、TSHとFT4は基準値内、慢性的に疲労感や倦怠感が強いです。食事内容は、炭水化物は一切摂らず、糖質摂取は多少の野菜や調味料、コーヒーに入れる生クリームに含まれるもののみ、脂質とタンパク質の摂取が多いです。

食事内容は変えていないのに、ここ半年総コレステロール320〜340、油脂を控えても数値が下がらず、途方にくれていました。
そこへ「体が強いストレスを感じたためにコレステロールの産生を上げて、ストレス防御している」とのこと、腑に落ちました。

半年前といえば、運動を開始した時期と一致します。現在は試合前のため、持久力や瞬発力を高める練習を取り入れ、体への負荷は大きいと思います。

しかし尿検査では、ここ半年はケトン体は非検出です(それ以前は+1〜3)
この場合、ケトン体高値ではなく、運動のストレスによりコレステロール値上昇が起こったと考えられますでしょうか?

スヌーピー様

スヌーピー様、コメントありがとうございます。
運動してから、HDLコレステロールが上がってないでしょうか?
運動は一般的にHDLコレステロールを高めます。
コレステロールはストレス防御物質です。そういう意味でコレステロールはある程度高いほうが良いですが、あまりにもコレステロールが高い場合は、なんらかのストレスがかかっていると考えなくてはいけません。

しま様

しま様、コメントありがとうございます。
MEC食のルールは肉、卵、チーズを食事の中心にして一口30カム、炭水化物は控えめに、です。
植物性食品より動物性食品を推奨です。炭水化物は控えめですので、総摂取カロリーの4割未満であればOKということです。
そかから先は、個人によって体質の違いがありますので、ある意味オーダメイドです。
もし食材がいくつかあった場合は、まず体に必要な栄養素である肉、卵、チーズから先に食べて、後から糖質を摂ることを勧めています。

たつ様

たつ様、コメントありがとうございます。

MEC食のルールは肉、卵、チーズを食事の中心にして一口30カム、炭水化物は控えめに、です。
炭水化物は控えめですので、総摂取カロリーの4割未満であればOKということです。
その先は、オーダメイドです。糖質を極端に減らして、特に何ら支障もなく、現在のMEC食の内容で体調が良いのであれば何も問題にしていません。
しかし、糖質を減らし過ぎて、具合が悪くなる人がいます。そういう人には糖質も摂ることが必要と考えています。
糖質を極端に減らすとケトン体は高くなります。結果としてケトン体がでているぶんにはかまいませんが、ケトン体を高値にすることが目的になってしまい、それのみを追い求めることが健康だとは考えていません。
ケトン体高値を追い求めることは、体にとってストレスと考えます。ストレスにならない程度のケトン体なら良いと思います。

No title

福田先生、ご回答ありがとうございます。
HDLコレステロール値は、運動をはじめる前から現在まで、86〜88でほぼ変化ありません。一方、LDLコレステロール値は150→200と上昇しています。

ということは、やはり総コレステロール値が高い原因は運動ではなく、糖質制限が考えられるのでしょうか。
昨日より、少量ですが糖質を摂ってみています。
毎日摂る勇気はまだありませんが(長年の糖質制限で、糖質摂取が怖くなってしまっています)、高コレステロール値+低FT3の原因は、今のところほかに心当たりがありません。
したがって体調を見つつ、少しずつ摂ってみて、次回の血液検査でどういう結果になるか試してみます。

最新記事の「植物油脂は甲状腺ホルモンの働きを抑制する」という件、おどろきました。オリーブオイルや亜麻仁油などを多用しておりました。こちらも改善してみます。

コレステロール値が改善いたしました!

血液検査の結果、総コレステロール値が350(12月中旬)→280(3月中旬採血)に改善していました!
FT3値は1.8→2.1と、こちらもわずかながら改善していました。

福田先生のブログに出会い、驚いてコメントさせていただいてから糖質摂取を開始いたしましたので
糖質摂取開始から、約1か月半でこれだけの変化があったことになります。
データが何よりの証拠ですから、「糖質摂取が正解であった」と解釈しております。

糖質制限は厳格におこなっており、現在5年目ですので
「糖質制限開始直後はコレステロール値が上昇するが、数年のうちに肝臓がコレステロールの生成量を調整する」という説は
私には当てはまらなかったと思っております。

コレステロール値の他にも、さまざまな不調が解消されつつあります。
毎日あった昼食後の強い眠気や、1日中続く倦怠感、集中力の欠如などは
糖質を摂取するとすみやかに解消されます。

正常値を目指して、これからも「私にとっての適量の糖質」を模索しながら継続してみたいと思います。

このブログに出会えなければ、「そのうち肝臓がコレステロール生成量を調整する」と信じて
厳格な糖質制限を継続し、大変なことになっていたと思います。
福田先生には深く感謝いたします。

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。