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慢性腎臓病(CKD)患者の極端な糖質制限は注意を要する

極端な糖質制限における甲状腺ホルモンT3低値(LowT3)は単なる生理現象?

今回、甲状腺ホルモンと腎機能の関連を記載してみた。

甲状腺ホルモンと腎機能は実は相互に影響を及ぼしている。

甲状腺ホルモン低値(LowT3)は、①腎血流量が低下し腎機能低下と相関する。②Naの排泄を促し、低Na血症に傾きやすい。さらに、③重炭酸イオンの排泄が亢進し、血液は酸性に傾きやすい。

一方で慢性腎臓病(CKD)や腎機能低下は、LowT3をきたす。
事実、慢性腎臓病(CKD)と甲状腺機能低下症の症状は実は共通するところが多い。

「寒がり、浮腫、皮膚の乾燥、易疲労感、便秘」

(下記論文)慢性腎臓病(CKD)患者において、LowT3は総死亡率や心血管死亡率と優位に相関し、その機序の一つは血管の内皮障害、つまり動脈硬化にある。

LowT3は、動脈硬化の因子である認識が重要である。


慢性腎臓病(CKD)自体がLowT3をきたすので、慢性腎臓病(CKD)患者さんが極端な糖質制限をすると、さらに甲状腺ホルモンT3低値になりやすく、低Na血症の亢進、アシデミアの亢進、甲状腺機能低下症の症状が出やすくなるので、注意を要する。

Clinical and biochemical implications of low thyroid hormone levels (total and free forms) in euthyroid patients with chronic kidney disease.
LowT3 and CKD

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福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。