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全身性エリテマトーデス(SLE)患者さんへのMEC食と糖質選択による治療症例

全身性エリテマトーデス(SLE)にMEC食が有効と知って、1年前よりMEC食を始めた患者さん。SLEに特徴的な蝶形紅斑は改善しステロイドが徐々に減量できていました。

1日糖質量20g前後のスーパー糖質制限。肉200g以上、卵4個、チーズ100gのMEC食をしていたが、去年暮れに倦怠感、タンパク尿が出現。SLE増悪のためステロイドを増量しました。
そんなとき、MEC食外来があることを知って、四街道徳洲会病院MEC食外来受診。

採血結果で、甲状腺ホルモンfT3 1.88と低値(LowT3)、SLEによる腎障害あり、たんぱく尿1.8g/日と高く、SLEの活動性を示す抗SS-DNA抗体49.2と高く、SLEの状態は良くありません。

MEC食はそのまま継続し甲状腺機能の改善のため、フルーツなどの糖質(二糖類)の摂取を指示しました。
その結果、平成29年12/29 甲状腺ホルモンfT3 1.88→平成30年4/13 fT3 2.68に上昇。たんぱく尿は減って、1g/日未満と良好。SLEの活動性を示す抗SS-DNA抗体13.1に改善しています。素晴らしい(^^)

腎臓と甲状腺機能低下(LowT3)はなんか関係があるのか?といわれそうですが・・・大いに関係があります。
慢性腎臓病(CKD)の悪化は、LowT3をきたす。逆に、甲状腺ホルモン低値(LowT3)は、腎血流量が低下し腎機能低下をきたす。甲状腺ホルモンと腎機能は相互に影響を及ぼしています。

また、適度な糖質を摂取しLowT3を改善すると、ミトコンドリア機能が向上し、臓器の機能と構造は安定してきます。SLEの活動性が低下して腎機能が良くなります。

しっかりMEC食していると、タンパク質、脂質で摂取エネルギーが不十分になることはありません。しかし、甲状腺機能低下(LowT3)になるのは、糖質不足が原因です。適度な糖質摂取が甲状腺機能低下(LowT3)を改善し、SLEなどの自己免疫疾患の活動性を改善します。

(患者の承諾済みです)
SLE経過
SLE経過2

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。