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糖質制限やMEC食で総コレステロールが上がるのは、甲状腺ホルモンfT3の低下が隠れていることがあります。

4年前の健診でHbA1c6.5、総コレステロール329、LDLコレステロール250と軽い糖尿病とコレステロール高値を指摘されてから、糖質制限を始めた患者さん。
糖尿病に対しては糖質制限、コレステロールは内服薬(スタチン製剤)を始めた。糖質制限によってHbA1c5.8と血糖コントロールは良好。

この患者さんが、2017年3月より当院でfollowとなった。
2017年3月総コレステロール227。その直後よりコレステロールを下げる薬を中止すると、2017年6月総コレステロール391、LDLコレステロール279に上昇。
コレステロール上昇には糖質制限(糖質量60g/日以下)による甲状腺ホルモンfT3の低下が隠れていることがあります。

患者に糖質摂取を指導し、糖質量が少しずつ増えるにしたがって1.5AGが上昇し、ケトン体は低値に、甲状腺ホルモンfT3は上がり、総コレステロールは下がっています。

総コレステロールの上昇は、その裏に甲状腺ホルモンの低下がないかを常に考える必要があります。

糖尿病がない人でも甲状腺ホルモンfT3の低下(LowT3)自体が、耐糖能を悪くするので、過度に甲状腺ホルモンを下げないことが重要です。

過剰な糖質摂取が体に悪いのは、大方の共通認識です。糖質制限は必要だが、極端な糖質制限(個人差があります)は、一見、糖尿病が治ったかのように見えますが、実は糖質の処理能力が低下し、耐糖能(インスリン抵抗性)が悪くなります。


糖質制限による甲状腺ホルモンfT3の低下(LowT3)は、生理現象だから問題ないといわれますが、個人的には問題あると思っています。

甲状腺ホルモンfT3の低下(LowT3)自体が、糖質の処理能力を低下させ、耐糖能(インスリン抵抗性)が悪くなります。糖質を少し摂っただけで、血糖値が急上昇しやすくなります。
さらに、人でも甲状腺機能低下(LowT3)は炎症マーカーのIL-6と関連し、IL-6上昇は生体にとって酸化ストレスであり、動脈硬化を進行させます。
(患者さんの承諾済みです)

糖質制限、MEC食、甲状腺機能異常、鉄不足などで何かお困りの人は、四街道徳洲会病院、MEC食外来へお越しください。
毎週金曜日午前 保険診療です。 電話: 043-214-0111

LowT3


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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。