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食べるハチミツが、傷口にも使えます

糖尿病の足の潰瘍や深いヤケドのときに塗る皮膚科用材として、ユーパスタやイソジンシュガーがあります。これは、イソジンと糖が入った軟膏です。
糖には深い傷口を早く治す作用があり、イソジンは殺菌作用があります。

しかし使ったことのある人なら知っていると思いますが、消毒薬のイソジンが入っているので塗ると酷く痛く、傷口の治りを悪くすることが多いです。

そこで、プロペトを傷口に塗っても治りが遅い患者さんに、ハチミツを直接患部に塗布します。

ハチミツは、創傷治癒促進作用のほかに、ハチミツ自体に殺菌作用があります。


パッドにハチミツを塗って、患者さんの傷口にパッドを当てます。この画像は初診から1週間過ぎた傷口です。
湿潤治療においてプロペトを中心に患部に塗っていましたが、実際にハチミツを使ってみると、傷の治りが早く感じます。

恐らく、ハチミツのぶどう糖や果糖は患部組織のミトコンドリア機能を上げるんでしょう。


1歳未満にハチミツを経口投与すると、乳児ボツリヌス症を引き起こすことが報告されていますので、当院では小児にハチミツを使用することはありません。
そして、ハチミツを創傷部位に塗った場合のボツリヌス症などのリスクについて、「局所感染の報告例はない」との記載されている論文あるので、掲載いたします。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4158441/

「There is also a hypothetical risk of wound botulism by applying honey, because it sometimes contains spores of Clostridium. However, no local infections have been reported in the numerous published trials which used unsterilized and unprocessed honey.」
「ハチミツにはボツリヌスがときどき含まれているので、創傷ボツリヌス症のリスクはあるかもしれない。しかしながら、滅菌していない、加工処理もしていないハチミツを使用した数々のトライアル試験で局所感染の報告例はない。」

ハチミツと創傷

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。