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糖尿病性腎症は糖質制限で良くなります

糖質制限にはメリット、デメリットがあります。

同じように鉄の摂取にもメリット、デメリットがあります。昨今は、鉄の不足が問題になっているので、鉄の摂取が強調されますが、鉄を摂ることによる酸化、炎症、動脈硬化のデメリットはあまり強調されません。

どんなものにもメリット、デメリットがあります。

「糖質は悪、ケトン体は良い、脂質は良い」と言って、糖質制限のメリットばかり強調する糖質制限指導者がいたら、それは詐欺師といっしょです。

そういう意図をもって、私は糖質制限のメリットだけでなくデメリットも投稿しています。

両方を知っていただいて、個人の趣味趣向、病気等によって糖質摂取量を考えてほしいと思っています。


糖尿病性腎症は糖質制限で良くなりますが、医学的根拠が説明されることがあまりありませんので、述べたいと思います。

糖尿病は、腎臓に糖質を回収するSGLT2受容体が過剰発現しています。

①SGLT2受容体は、糖質を回収するのにエネルギーが必要です。

→グルコースがあるほど腎臓の酸素消費が増え、腎臓は低酸素になります。

→ 糖質制限すると、腎臓の低酸素は軽減します。

②腎臓の低酸素は、酸化ストレスの亢進になります。

→ 糖質制限すると、腎臓の酸化ストレスが減ります。

③SGLT2受容体はナトリウムも回収しています。

→尿中にナトリウムを増やそうと腎臓の糸球体(血液をろ過して尿を作るところ)が拡張する。→糸球体に過剰な負荷がかかり、アルブミン尿、蛋白尿がでてきます。

→糖質制限すると、ナトリウムの回収が減り、糸球体への過剰な負担が減り、アルブミン尿、タンパク尿が減ります。

よって、糖質制限すると、
①腎臓内の低酸素の改善、②酸化ストレスの改善、③糸球体ろ過圧の軽減をもって、糖尿病性腎症が良くなります。
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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。