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過敏性腸症候群(IBS)などに糖質を控えてMEC食にすると短鎖脂肪酸が増えて腸内細菌叢のバランスが良くなり改善する

過敏性腸症候群(IBS)、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は、腸内での酪酸の欠乏が指摘されています。

 

そして、腸内細菌が作る酪酸には炎症性腸疾患の発症を防ぐ役割があることがわかってきました。

 

前回お示しした脂質階層図を見ていただけるとわかりますが、酪酸は短鎖脂肪酸のことです。短鎖脂肪酸は飽和脂肪酸の仲間でしたね。


大腸は、酪酸である短鎖脂肪酸しかエネルギー源にしません。


我々が食物繊維を何のために食べないとならないかというと、腸内細菌に食べてもらって、短鎖脂肪酸(酪酸)を作ってもらうためです。

 

しかし、実は、食物線維を食べなくても長期間絶食すると、腸疾患が改善してきます

長期間の絶食は、血中のケトン体が増えます。このケトン体はβヒドロキシ酪酸のこと。酪酸・・・つまりケトン体は短鎖脂肪酸なのです。血中のケトン体が増えると大腸を栄養している血管にも短鎖脂肪酸が行き渡り大腸は元気になります。

 

チーズやバターには、短鎖、中鎖、長鎖の飽和脂肪酸がまんべんなく含まれています。

 

MEC食にすると、糖質を摂らなくなるので、血中ケトン体が上がってきます。大腸は常に血液中から栄養源である短鎖脂肪酸にありつけるので元気になります。大腸が元気になると腸内細菌叢のバランスが良くなります。

 

高タンパク食、高脂肪食は悪玉菌のエサとなるため悪玉菌が活性化して腐敗物質が増えて、ウンチやおならが臭いと言われますが、それは炭水化物(糖質)と一緒高タンパク食、高脂肪食をとるからです。糖質過多は、腸内細菌叢のバランスが崩れるのです。

 

 結論です。糖質控えてMEC食にすると、大腸は酪酸にありつけるので炎症性腸疾患が良くなります。便通も良くなります。

炎症性腸疾患にMEC食 

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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。