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アラキドン酸は幸せホルモン? → 眉唾物だと思います

アラキドン酸は幸せホルモンとか至福物質などと書いてあるサイトをみかけます。


アラキドン酸は、脳の中でアナンダミド(アナンダマイド)という物質になり、マリファナの受容体と結合するので、幸福感、満足感、心の安定をもたらす。とくに肉、卵などにアラキドン酸が含まれている(実際はほんのわずかです)ことから、お肉を食べると心が安定するなどと書かれてあったりします。

 

よくよく考えてみると、アラキドン酸は実はリノール酸と同じ仲間です。アラキドン酸はリノール酸からも作られます。サラダ油(植物油)を摂っているだけで、大量のリノール酸を摂取しアラキドン酸が体内で作られます

そのため、アラキドン酸は必須脂肪酸ではあるが、過剰摂取が問題となっているのです。

 

一部の本に、「人では、リノール酸からアラキドン酸への代謝がおきにくい。だから、肉を食べてアラキドン酸を摂ろう」と書かれてあるものがあります。でも肉や卵、チーズなどを食べない完全ベジタリアンはアラキドン酸が体内にないかというと、そんなことありません。リノール酸からアラキドン酸が作られています。でなければ、アラキドン酸は必須脂肪酸ですから、ベジタリアンは生きていけません。

 

画像にもあるように、動物性脂肪のバター、ラード、牛脂は、飽和脂肪酸とオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)がほとんどを占めます。 動物性脂肪は多価不飽和脂肪酸(リノール酸やアラキドン酸)の割合はごくわずかです。

 

リノール酸は動物性脂肪ではなくサラダ油(植物油)に多いのです。 サラダ油を摂るとリノール酸からアラキドン酸ができます。

サラダ油(植物油)の過剰摂取による、リノール酸からアラキドン酸が多く作られることが問題ということです。

 

 

脳内でアラキドン酸から幸せ物質「アナンダマイド(アナンダミド)」に変換されるといいますが、各種文献を調べると、「生理的条件下では、アラキドン酸からアナンダミドは生成されないと考えられる」と書いてあります。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/126/2/126_2_67/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/39/5/39_5_293/_pdf

 

アラキドン酸は幸せホルモン?→眉唾物だと思います。

 

リノール酸→アラキドン酸を体内で増やすことはホルモン様物質を作り、体内で炎症を促し、病気を引き起こします。

 

アラキドン酸のサプリメントがありますが、病気を作るようなものでしょうか。

動物性脂肪におけるリノール酸やアラキドン酸の占める割合 

リノール酸の過剰摂取  


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プロフィール

福田世一

Author:福田世一
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これまで透析専門医や腎臓内科医として診療に携わっていましたが、2012年4月千葉市若葉区にクリニックを開業。内科だけでなく外科、整形外科、小児科、皮膚科に対応し、MEC食(肉、卵、チーズ)でトータルにケアする総合診療医を目指しています。